【名探偵コナン 黒鉄の魚影】宣伝施策まとめ|USJ・サンシャインシティ・梅田3Dビジョンなど17の施策一覧
更新日:9月23日
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は2023年4月14日公開の劇場版シリーズ第26作である。興行収入は公開24日で100億円を超えた。
シリーズで初めて100億円に届いた。日本映画製作者連盟の2023年集計では138.8億円で、同年の邦画2位である。
本記事では17の施策を5つに分けた。翌年以降も続く「型」に加え、関西での街ぐるみの展開が目立つ年である。
この記事でわかること
世界最速上映やラージフォーマット同時公開など、翌年以降も続く「型」
梅田の3Dビジョンやあべの・天王寺の4施設合同など、関西での展開
発声可能上映とペンライト上映で、公開1か月後に来場理由を足す方法
1. 劇場上映の枠を先に押さえる
公開前にIMAX・MX4D・4DX・Dolby Cinemaでの同時公開を発表し、公開初日0時には世界最速上映を行った。
いずれも翌年以降も続く型である。毎年同じ枠を早い時期に押さえれば、準備を前倒しできる。
IMAX・MX4D・4DX・Dolbyの同時公開
2023年2/21発表、4/14公開。合計504館で当時「コナン史上最大規模」。専用ポスターも用意
世界最速上映(公開初日の0時から)
2023年4/14 0:00。全国10都市18劇場で上映
完成披露試写会
2023年4/4。350組700名を招待し高山みなみらが登壇。翌年からはファンミーティングに切り替え
2. 公開後に来場理由を足す
公開後は舞台挨拶とティーチインを続け、100億円突破を記念して発声可能な応援上映を始めた。
発声可能上映は毎週土曜に固定し、後から自動制御ペンライトの回を追加した。ロングランを狙う作品で使える設計である。
公開記念舞台挨拶とティーチイン
4/15日比谷、4/22兵庫・大阪、5/5横浜。5/5は横浜国際映画祭の特別招待を記念した監督ティーチイン
「ぎょぇぇえ~!!発声可能応援上映」
2023年5/27〜毎週土曜。約4年ぶりの発声可能上映。100億突破の記念で、参加の心得も公開
自動制御ペンライト演出付き応援上映
2023年6/16(追加回)。音に反応して色が変わるペンライト。5大都市6劇場、会場限定グッズ
3. テーマパーク・大型施設
USJは公開の約2か月前から、映画と連動したリアル脱出ゲームを始めた。サンシャインシティは同施設で過去最大規模のコラボを行った。
USJ「名探偵コナン・ワールド」
2023年2/17〜7/2。映画と連動した脱出ゲーム「黒鉄の序幕」、レストラン、ライドの3本立て
サンシャインシティ「祝祭の天空都市」
2023年4/28〜7/9。同施設で過去最大規模。展望台での謎解きラリー、描き下ろしグッズ
4. 関西の街ぐるみ展開
この年の新しい試みは、関西の商業施設と組んだ街ぐるみの展開で、翌年以降も続いた。
梅田では3Dビジョンと劇場の看板を使い、あべの・天王寺では4施設が合同で動いた。道頓堀川の広告船は単独記事で紹介している。
TOHOシネマズ梅田限定の描き下ろし看板
2023年3/3〜5月上旬頃(予定)。前作の動員全国1位劇場へのお礼。2017年から続く企画
梅田BS3Dビジョンの飛び出す3D映像
2023年4/10〜5/21(42日間)。オリジナル3D映像2種を1時間に5回程度放映
あべの・天王寺の4施設横断キャンペーン
2023年3/31〜。買い物で総計100名に抽選。4/14からはチケット提示でステッカー全4種
5. 飲食・小売とデジタル
くら寿司とセブン‐イレブンのコラボは、翌年以降も続く型である。パンやケーキ缶など、食品の販路も重ねた。
デジタルでは日向坂46のゲーム『ひなこい』と組んだ。公開週のTwitterアイコンジャックは単独記事で紹介している。
くら寿司コラボ
2023年3/10〜。ビッくらポン景品。第1弾は会計2,500円ごとに先着20万名へクッションチャーム
セブン‐イレブン店頭キャンペーン
2023年3/30〜4/27。菓子・アイス・栄養ドリンク・カップスープの購入でクリアファイルなど
セブン限定コンテンツプリントとグッズ
2023年3/3〜。コンテンツプリントは全42種(5/1に追加)。セブンネットで限定グッズ
第一屋製パン「焼きカレーパン」
2023年4/1〜。全20種のシール入り(裏面にナゾトキ)。関東・中部・関西・四国で販売
Cake.jpのケーキ缶と駅ナカポップアップ
2023年4/3〜。通販のケーキ缶に加え、駅ナカ17店舗でポップアップ(4/11〜5/17)
日向坂46のゲーム『ひなこい』とのコラボ
2023年4/28〜5/11。メンバー4人がコナンのキャラに扮し、録り下ろしボイス入り動画も
まとめ
中山淳雄は日経クロストレンドで、ジブリの後を継ぐ「家族そろって見られる映画」の習慣と、公開10日で58.6億円の初動を要因に挙げる。
最速上映・ラージフォーマット・飲食コラボ・応援上映は、翌年以降も続く型になった。枠を早く押さえれば、準備を前倒しできる。
この年に加わったのは関西の街ぐるみ展開と、公開1か月後の応援上映である。来場理由を後から足す設計はロングラン作品で使える。
出典
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