【君の名は。】宣伝施策まとめ|前前前世の先行配信・サントリー天然水CM・中国公開など13の施策一覧
更新日:9月23日
『君の名は。』は2016年8月26日に公開された新海誠監督の長編アニメーション映画である。興行収入は250.3億円で、同年の邦画1位である。
東洋経済オンラインの境治は、テレビ局に頼らず10年かけてファンを育てた「農業型」の集客を、SNSが加速させたと分析している。
本記事では宣伝施策13件を、時期と種類で4つのグループに分けて整理する。
この記事でわかること
小説・主題歌・コラボCMを公開前に順に出した段取り
監督の出身地と舞台地の美術館で開いた展覧会
中国公開と、コンビニ・鉄道・金曜ロードショーによる後年の展開
1. 公開前:小説・主題歌・CM
6月末に小説版、7月25日に主題歌を出し、8月には本編スタッフが新規カットを描いたCMを流した。物語と音楽に触れる入口を順に開けている。
境治の記事によると、小説版は公開前日までに50万部に達し、試写会は計4万人規模だった。特報の初出しと試写会は単独記事で扱っている。
小説版を先行発売
2016年6月末。公開の約2か月前に発売し、公開前日までに50万部
主題歌「前前前世」を先行配信
2016年7月25日。公開の約1か月前に配信し、あわせてトレーラーを公開
サントリー天然水コラボCM(全3篇)
2016年8月。本編映像に新規カットを加え、監督ら本編スタッフで制作
2. 公開後:展覧会と紅白
公開後は、監督の出身地・長野県小海町と、舞台の岐阜県飛騨市の美術館で展覧会を開いた。飛騨市の聖地対応は単独記事で紹介している。
年末にはRADWIMPSが紅白歌合戦に初出場し、映画の映像とともに前前前世を歌った。
小海町高原美術館で企画展
2016年10月23日〜12月25日。長野県小海町で『君の名は。』展を開催
飛騨市美術館で『君の名は。』展
2017年1月7日〜2月19日。企画書・絵コンテ・設定資料を展示
RADWIMPS紅白初出場で「前前前世」
2016年12月31日。第67回紅白で、監督が特別編集した映像をバックに歌唱
3. 中国公開と現地の販促
12月2日に中国で公開し、公開3日間の興収は約2.8億元(約42億円)だった。同じ時期に上海のローソン約600店でも販促を行った。
中国で大規模公開
2016年12月2日。延べ6万7,823スクリーンで上映し、3日間で約2.8億元
上海ローソンでプロモーション
2016年12月(中国公開時)。上海のローソン約600店で実施
4. コンビニ・鉄道・後年の展開
2017年には、ローソンのノート配布とJR東海の記念TOICAが続いた。
2022年は新海誠IMAX映画祭と金曜ロードショーで、次作『すずめの戸締まり』を宣伝する場にもなった。2026年には10周年のフィルムコンサートを開いた。
ローソン×日清カップヌードル ノート配布
2017年2月15日〜27日。カップヌードル2個購入でオリジナルノート(全5種)
JR東海のコラボTOICA
2017年1月30日予約開始。会社発足30周年の記念。新幹線タイプは2枚4,200円
新海誠IMAX映画祭で再上映
2022年9月30日〜。『すずめの戸締まり』公開記念で全国41館のIMAX上映
2022年10月28日。放送終了後に『すずめの戸締まり』の冒頭映像「旅立ちの12分」
10周年記念 新海誠作品フィルムコンサート
2026年2月6日〜7日。東京国際フォーラムで東京フィルが生演奏、3公演
まとめ
小説は約2か月前、主題歌は約1か月前と、公開前に物語と音楽の入口を順に開けた。公開日に期待を集めやすい出し方である。
企業CMは本編スタッフが新規カットで作り、予告編の延長のように見せた。協賛社の出稿が作品の宣伝量を増やす形である。
公開後は、作品にゆかりのある地域の美術館で制作資料展を開いた。ヒット後の関心を来訪やメディア露出につなげやすい。
出典
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