【KADOKAWA】夏アニメ4作の本編切り抜きを各話4分まで公式開放、収益は委員会にも分配【企業戦略】
更新日:6 時間前
KADOKAWAは2025年7月28日、同月に始まった自社アニメ4作品の「二次利用ガイドライン」を公開した。
一般のクリエイターが、本編映像を使った切り抜き動画や考察動画をYouTubeで公開できるようにする内容である。
収益化も認めた。その条件は、同社のYouTube向け支援サービス「CSP」に加入し、収益の一部を製作委員会へ分配することである。
この記事でわかること
対象4作品と、各話で使える本編の長さ
切り抜き動画の収益を製作委員会に戻すCSPの仕組み
公式サイトが定めた禁止事項と事前登録のルール
対象は2025年夏の新作4本
対象は2025年7月に放送・配信を始めた4作品である。本編を各話4分まで、切り抜き・解説・考察などの動画に使える。
『New PANTY & STOCKING with GARTERBELT』だけは各話2分までとされた。対象の媒体はYouTubeである。
作品 | 開始 | 各話の上限 |
|---|---|---|
盾の勇者の成り上がり S4 | 2025年7月放送 | 4分 |
New パンスト | 2025年7月配信 | 2分 |
まったく最近の探偵ときたら | 2025年7月放送 | 4分 |
フードコートで、また明日。 | 2025年7月放送 | 4分 |
ポイント:予告編やPVではなく、本編そのものを使ってよいと明記した点が特徴である。尺の上限を作品ごとに決めている。
収益は委員会にも戻る
CSP(クリエイターサポートプログラム)は、KADOKAWAが2022年3月に運用を始めたサービスである。
YouTubeのMCN(多数のチャンネルを束ね、収益化や権利管理を代行する仕組み)に、同社独自の二次利用管理と収益分配の仕組みを組み合わせた。
リリースによれば、2024年12月末時点で提携チャンネルは600以上、累計登録者数は6,000万人以上である。
切り抜き動画の収益の一部は、CSPを通じて権利者である製作委員会に分配される。ファンの動画が、委員会の収入源にもなる設計である。
製作委員会とアニメの宣伝費|誰が何を負担し、どこで回収するのか
委員会の各社が宣伝費をどう分け、どこで回収するかを整理した解説
公式サイトが定めたルール
『フードコートで、また明日。』の公式サイトは、作品ごとの詳しい規約を掲載している。二次利用の場はYouTubeで、他のSNSはYouTubeへの誘導目的に限って使える。
動画を公開する前に、チャンネルごとに1回、指定のフォームで連絡先を登録する。概要欄には許諾の表記、公式チャンネルへのリンク、著作権IDを載せる。
収益化するには、YouTubeパートナープログラムへの参加とCSPの契約が必要である。使える素材は本編と公式ビジュアルで、漫画・小説・劇場版などは対象外とされた。
禁止事項:公式を名乗ること、創作性のない単なる転載、第三者の権利侵害、作品と無関係な宣伝などが禁止されている。
効果の数字はまだ出ていない
KADOKAWAはゲームでもCSPを使っている。2023年12月には、CSPを通じて任天堂・カプコンと包括的許諾契約を結び、法人所属の配信者も収益化できるようにした。
今回のアニメ向けガイドラインは、その考え方を本編映像に広げたものといえる。ただし公開時点のリリースには、再生数や視聴への効果を示す数字は含まれていない。
規約は予告なく変わる場合があるとされている。対象を広げるか、効果をどう測るかは続報を待つ必要がある。
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まとめ
放送中の作品は、ファンの切り抜きが視聴の入口になりやすい。止めるのではなく、尺・媒体・表記を決めて許可すれば、非公式な転載を公式の仕組みに乗せられる。
許可する場合は、各話の上限時間、事前登録、概要欄の表記、禁止事項の4点を先に決めておくとよい。収益を委員会に戻す窓口があれば、出資社の合意も得やすくなる。
出典
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