【君たちはどう生きるか】宣伝ゼロで公開、ポスター1枚から公開後に段階解禁したジブリの情報設計
2022年12月15日
読了時間: 2分
作品: #君たちはどう生きるか #スタジオジブリ #宮﨑駿
カテゴリ: #キャンペーン #クロスメディア #海外展開 #デジタルコンテンツ
タイミング: #劇場公開
概要
宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』(2023年7月14日公開)は、公開前の宣伝をほぼ行わなかった。2022年12月13日に公開日と宮﨑監督によるポスター1枚を出した後は、あらすじ・声優・予告を公表せず、映画.comによれば特報・予告、テレビCM、新聞広告も打たなかった。公開4日間の成績は動員135万人・興収21.4億円で、『千と千尋の神隠し』の初動を上回った。通常は初日に出す劇場パンフレットも後日の8月11日発売とした(税込820円・40ページ)。8月18日にはスタジオジブリが場面写真14点を「常識の範囲でご自由に」使える素材として提供した。2024年4月の中国公開では、東洋経済オンラインが「宮崎駿最後の作品」を強調する日本と異なる宣伝だったと報じ、5日間で日本の興行収入を上回ったとしている。
注目ポイント
鈴木敏夫プロデューサーは、情報があふれる時代には情報がないこと自体が娯楽になると考えたと語っている。宣伝しないことを話題の核に置いた判断である。
パンフレットや場面写真を公開後に時期をずらして出した。ネタバレを防ぎつつ、公開後も数週間おきに話題の波を作る順番になっている。
国内は情報を絞る一方、中国では「最後の作品」を前に出す宣伝に切り替えたと報じられている。市場ごとに作品の知られ方に合わせて打ち出し方を変えた例として参考になる。
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