【劇場版ブルーロック】87の国と地域で同時公開、BNFと講談社で海外窓口を分担【企業戦略】
更新日:7 時間前
『劇場版ブルーロック -EPISODE凪-』は2024年4月、日本と同じ時期に海外でも公開された。10月時点で87を超える国と地域に広がり、全世界の累計興行収入は36億円を超えた。
2024年11月、バンダイナムコフィルムワークス(BNF)と講談社が連名でこの結果を発表した。本記事では、2社がどう役割を分けて世界同時展開を進めたのかを整理する。
この記事でわかること
アジアはBNF、その他の地域は講談社という窓口の分け方
TV第1期から劇場版、第2期までを海外と同じ時期に出した流れ
商品化申請が約4倍になったライセンス展開と、米国でのプロモーション
課題は海外展開の後追い
リリースによると、両社は海外展開が国内の後追いになりがちな点を長年の課題としていた。日本アニメの海外需要が伸びたことを受け、パートナーと組んで同時展開に切り替えたと説明している。
『ブルーロック』は講談社「週刊少年マガジン」の連載作品である。BNFがアニメを製作し、同じグループのエイトビットが映像を制作している。
原作コミックスは発表時点で世界累計4,000万部を超えていた。翻訳出版は20か国・20言語を超える。
TV・劇場・第2期を切れ目なく
2022年10月のTV第1期は、北米のクランチロールなどで世界同時配信された。人気が広がった時期に合わせ、2024年4月に劇場版を日本と同じタイミングで出している。
国内はBNFの自社配給で342館と、同社として最大の規模で公開した。海外は2社が連携し、87の国と地域での同時展開につなげた。
発表では、海外の興行収入が日本を上回る勢いだったとしている。劇場版から間を空けず、2024年10月にはTV第2期も始まった。
時期 | 展開 | 海外での出し方 |
|---|---|---|
2022年10月 | TVアニメ第1期 | クランチロールなどで同時配信 |
2024年4月 | 劇場版 EPISODE凪 | 87超の国と地域で公開 |
2024年10月 | TVアニメ第2期 | 世界同時配信 |
地域で分けたライセンス窓口
劇場版の公開と商品のライセンスでは、アジアをBNF、欧米をはじめとするその他の地域を講談社が担当した。2社が地域で窓口を分け、現地向けに調整した商品展開にも対応している。
第1期直後の2023年4〜6月と、劇場公開期の2024年7〜9月を比べた数値も出ている。商品化申請の件数はアジア圏だけで約4倍、売上にあたる製作委員会収入は約12倍に伸びたという。
アジアでは上海でポップアップストア、バンコクでコラボカフェも出店した。リリースは、海外の商品展開が日本に並ぶ規模になったと説明している。
指標(2023年4〜6月比) | 2024年7〜9月 |
|---|---|
商品化申請数(アジア圏) | 約4倍 |
売上(製作委員会収入) | 約12倍 |
米国ではAXとMLSで接点
2024年7月のAnime Expo 2024では、作品を中心にしたブースを出展した。キャスト・プロデューサー・原作の編集者が登壇したパネルは、用意した2,000席が埋まった。
9〜10月には、米MLSのLAFCの本拠地スタジアムに第2期の広告を出した。看板や電子バナーに加え、試合前にPVも流している。
両社はLAFCでの展開を「日本アニメ初」としている。サッカーを題材にした作品を、現地のサッカー観戦の場で見せた形である。
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ポイント:窓口を地域で分けても、公開・配信・第2期の時期は世界でそろえている。分担と同時性を両立させた点が特徴である。
まとめ
海外展開を後から追いかけるのではなく、配信・劇場・続編を最初から世界の日程に合わせる設計である。製作と出版の2社が地域で窓口を分けると、同時展開でも現地対応の手が足りやすい。
題材と現地文化の接点を探すことも参考になる。サッカー作品をMLSの試合会場で見せたように、作品のテーマに合う場所を海外でも選ぶと、アニメファン以外にも届きやすい。
出典
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