【ブルーロック】エゴを広告の言葉に、講談社ライセンス担当2人の分業【関係者インタビュー】
更新日:7 時間前
『ブルーロック』は、企業広告からサッカークラブまで多くのコラボを重ねてきた。窓口の一つが、原作を出す講談社のライツ・メディアビジネス本部である。
2024年9月、同本部でライセンスを担当する松本友成氏と岩崎大悟氏が、講談社の法人向けサイトで取材に応じた。2人の分業と、企業が作品を選ぶ理由を整理する。
この記事でわかること
広告・カフェ担当とサッカー・イベント担当に分けたライセンス体制
エゴという言葉が企業の広告と相性がよい理由
企業がコラボを相談するときに必要なリードタイム
広告とサッカーで担当を分業
松本氏は、企業の広告への起用やキャンペーン、コラボカフェの企画を担当している。岩崎氏は、サッカー界との連携やイベント・催事の企画を受け持つ。
原作コミックスは取材時点で世界累計4,000万部を超え、18か国以上で翻訳されている。スマホゲームは2024年7月時点で約600万ダウンロードに達していた。
エゴが広告の言葉になる
松本氏によると、作品の言葉であるエゴやエゴイストは、自分に正直という前向きな意味で受け取られている。No.1を目指す姿勢は、企業の販促と相性がよいという。
実際に、森永製菓のダースではミルク味と白いダースを競わせるキャンペーンを行った。日清食品のU.F.O.とはレッドロックと名付けたビジュアルを作っている。
リクルートのホットペッパービューティーでは、作中の絵心甚八を中心にした広告を展開した。日本たばこ協会の20歳未満喫煙防止キャンペーンにも起用されている。
川崎競馬では絵心の名ゼリフを生かしたコピーを使った。箱根小涌園ユネッサンとのコラボでは来館者が増え、初日からグッズがよく売れたという。
キャラクター設定の細かさも、コラボを組みやすくしている。松本氏は、出身地や好物に加え「お風呂で最初にどこから洗うか」まで決まっており、グッズやカフェのメニューにしやすいと話す。
海外クラブとJリーグ
2021年には英プレミアリーグのリバプールFCとコラボした。これを機に、海外のクラブから直接問い合わせが来るようになったという。
2023年には伊セリエAのインテル・ミラノと原作でコラボした。原作者の金城宗幸氏との面会の場では、選手やスタッフがサインを求めて並んだという。
同じ2023年には、開幕30周年のJリーグとも組み、国立競技場でイベントを開いた。女性の来場者やSNSへの投稿が増えたと紹介されている。
2022年には、アディダスのサッカー日本代表ユニフォームを買うと作品のステッカーがもらえる施策もあった。W杯の時期に合わせた企画である。
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放送後に広がった客層
松本氏によると、アニメ放送前はファンの男性比率がやや高かった。放送後は男女がほぼ半々になり、グッズの購入者では女性の比率がかなり高くなったという。
くら寿司とのコラボは、講談社作品で初めての大型キャンペーンだった。家族連れの来店も見られ、ファミリー層への広がりを感じたと松本氏は振り返る。
企業への要望として、松本氏は半年から1年先を見据えた相談を挙げた。成否を左右する描き下ろしイラストに、それだけの準備期間がかかるためである。
ポイント:作品の言葉と企業の伝えたいことを結びつけられると、キャラクターを貼るだけでない広告になる。
まとめ
ライセンスの窓口を、広告・カフェとスポーツ・イベントで分けると、各業界との関係を深めやすい。作品の言葉を企業のメッセージに言い換えられるかも、組む相手を探す目安になる。
コラボを持ちかける企業側は、描き下ろしを前提に半年から1年前には相談したい。放送後に客層が変わることもあるため、最新のファン構成を権利元に確かめてから企画を立てるとよい。
出典
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