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【鬼滅の刃 無限城編】インド600都市・1,900スクリーンで公開、初日1.5億ルピー【海外事例】

2025年10月15日
読了時間: 4分

更新日:6 時間前


インドの映画館で、日本のアニメ映画が大規模に公開され始めた。2025年には『鬼滅の刃 無限城編』が600を超える都市で上映された。


インドのメディアOutlook Respawnは2025年10月、Crunchyrollのインド戦略を検証した。大ヒットの一方で、作品によって大きな差が出たことも伝えている。


この記事でわかること

  • 『無限城編』のインドでの公開規模と初日の興収

  • 同じ年に公開された他のアニメ映画との差

  • ヒンディー語など3言語の吹替と、劇場選びの工夫


1,900スクリーンで公開


記事によると、『無限城編』はインドの600を超える都市、1,900スクリーンで公開された。初日の興収は約1億5,000万ルピー(約2.5億円)である。


記事は、インドではアニメがすでに一般層に広がったと書く。『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』『ONE PIECE』は、誰もが知る名前になったという。


記事は、アニメを観に行く動きを、みんなで体験する流れの一部ともみる。ネット上のファンが、コンベンションや祭りの場で実際に集まるようになっているという。



作品によって明暗が分かれた


一方で、すべての作品が伸びたわけではない。『劇場版プロジェクトセカイ』のインドでの興収は、上映期間を通じて約100万ルピー(約164万円)にとどまった。


『チェンソーマン レゼ篇』も20日間で約5,000万ルピー(約8,221万円)で、記事は伸び悩んだ例に数えている。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』も振るわなかったという。


それでもバーガー氏は、伸びなかった上映にも意味があると話す。観客の反応を試し、作品を知ってもらう役割を果たしたという見方である。


作品

インドでの興収

集計期間

鬼滅の刃 無限城編

約1億5,000万ルピー(約2.5億円)

初日

チェンソーマン レゼ篇

約5,000万ルピー(約8,221万円)

20日間

劇場版プロジェクトセカイ

約100万ルピー(約164万円)

上映期間



吹替が視聴の65%超


インドのCrunchyrollでは、視聴の65%超が吹替版である。同社は800本超の作品をそろえ、ヒンディー語・タミル語・テルグ語の吹替に力を入れている。


グローバルコマース担当のミッチェル・バーガー副社長(EVP)は、現地の言葉と文化の中で作品とつながれることが大切だと話す。吹替を、見る人を広げる決め手と位置づけている。


同氏は、字幕派のファンはこれからも残るとしつつ、吹替が初めての人の入口になると話す。記事は、他の言語の地域映画のヒンディー語版がYouTubeで家族に広がった流れと重ねている。


一方で記事は、吹替には元の意図が変わる危険もあると指摘する。深くはまった人は、字幕に移ることも多いという。


劇場の選び方にも工夫がある。同社は地域の興行会社と組み、音響のよい劇場や、週末に家族が集まるモールなどを地元の目で選んでいるという。


  • ポイント:字幕より吹替が主流の国では、どの言語の吹替を用意するかが、劇場や配信で届く層を左右する。


「試して育てる」市場


バーガー氏は、市場を試し、育てることが使命の一部だと述べた。大ヒットと不振の両方を、この方針の中に位置づけている。


課題も残る。記事は、Netflix・Prime Video・現地のAnime Timesとの競争や、根強いファン向けの作品と一般層向けの作品の両立を挙げている。


記事は、この戦略が当たれば家族で劇場に行く国になりうると見る。ただし、配信市場の変動もあり、先行きはまだ見えないと結んでいる。


まとめ


新しい国で劇場公開するときは、規模を大きく取る作品と、小さく試す作品を分けて考えたい。インドでは同じ配給元でも、作品によって興収に大きな差が出ている。


吹替が主流の市場では、どの言語で出すかと、どの劇場で上映するかを現地の会社と一緒に決めることが近道になる。劇場選びでは、音響や家族の集まる立地が判断材料になる。


※円換算は1インドルピー=1.6442円(欧州中央銀行の参照レート、2026年9月22日)で計算した概算(現地通貨の金額×レート)。


出典



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