【アニソン×TikTok】BBBB300万本とにごリリダンス、偶然型と設計型のバズを比較【データ分析】
更新日:5 時間前
ライターの河瀬タツヤ氏は2024年12月29日、Real Soundで同年のアニソンのTikTokヒットを振り返った。
取り上げたのは『マッシュル』のBBBBダンス、『2.5次元の誘惑』のにごリリダンス、『SideM』の扇風機ダンスなどである。
同氏は、偶然が重なって広がった例と、公式の準備が効いた例を分けて論じている。本記事はその整理を要約する。
この記事でわかること
BBBBダンスの投稿本数の伸びと、筆者が挙げた3つの要因
にごリリダンスで公式が放送初日から行った準備と、お手本動画の出し方
予想外の部分が流行した扇風機ダンスと、2023年との違い
BBBBは偶然が重なった
『マッシュル-MASHLE-』第2期のOP曲は、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」である。曲は2024年1月7日に配信が始まった。
この曲を使ったTikTok動画は、1月20日時点で4.5万本だった。約1年後の12月21日時点では300万本を超えた。
河瀬氏は広がった要因として3点を挙げる。誰でも踊れる簡単な振付、世界的に流行するジャンルに沿った曲調、国内外のインフルエンサーによる拡散である。
公式がダンスの短い動画を初めて出したのは、曲の配信開始から数日後だった。同氏はここから、宣伝側がOP映像を受けてTikTok向けに舵を切った節があるとみている。
事例 | 数える対象 | 数値(時点) |
|---|---|---|
BBBB | 楽曲を使った動画 | 4.5万本(2024/1/20) |
BBBB | 楽曲を使った動画 | 300万本超(2024/12/21) |
にごリリ | 約2,000件(2024/12/21) |
注意:BBBBは楽曲を使った動画の本数、にごリリはハッシュタグの投稿件数である。数え方が違うので単純には比べられない。
にごリリは下地づくり
『2.5次元の誘惑』第1クールのED「Watch Me」の振付が、にごリリダンスである。初回放送は2024年7月5日だった。
放送当日、声優の前田佳織里氏がサビ部分のダンスを投稿した。8月3日まで、声優陣やコスプレイヤーが踊る動画がほぼ毎日投稿された。
9月中旬に澤村光彩氏、ME:IのRINON氏、=LOVEの音嶋莉沙氏らが投稿し、流行が一気に広がった。約1か月、ランキングの上位に入ったという。
公式は9月25日、サビ部分だけを踊る版を公開し、振付のお手本を示した。河瀬氏は、兆しが見えた時点でこの動画を出した判断を評価している。
ポイント:放送初日から約1か月、ほぼ毎日ダンス動画を出して下地を作った。流行の兆しが出てから、真似しやすい短縮版を出した。
予想外の部分に火がつく
『アイドルマスター SideM』のユニットS.E.Mの「Study Equal Magic!」は2015年の曲である。2023年12月頃からTikTokで流行し始めた。
2024年4月には人気ランキングの上位に入り、5月にはファン以外にも広がった。ファンはサビの振付が流行ると予想していたが、実際に流行ったのはイントロの「扇風機ダンス」だった。
記事は『しかのこのこのここしたんたん』のOP耐久動画にも触れている。ユーモアがあり動きの速い公式SNSが効いた例として挙げた。
河瀬氏によれば、2023年のヒットは振付師や大型インフルエンサーの発信が起点だった。2024年は起点がより多様になったとしている。
【しかのこ】放送前のOP耐久動画が2700万再生、宣伝PのTikTok施策【関係者インタビュー】
OP耐久動画を仕掛けた宣伝Pが、TikTok施策の考え方を語ったインタビュー
公式にできるのは準備と判断
河瀬氏は、BBBBを偶然が重なった産物と位置づけた。にごリリは、公式の下地づくりと局面での判断が流行を引き寄せた例としている。
同氏は、公式が事前にTikTokチャレンジの下地を作り、兆しを見てお手本動画を出すことを「正しい対応」と評している。
まとめ
ダンスのバズは、起点を公式が決められるとは限らない。一方で、放送初日から声優などのダンス動画を続けて出しておけば、火がついたときの受け皿になる。
運用では、投稿の伸びを毎日見て、兆しが出たらサビだけの短い版など真似しやすい素材を出すとよい。成果を測るときは、楽曲使用本数とハッシュタグ件数を分けて記録する。
出典
関連記事
▼アニメマーケティングのご相談





