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【すずめの戸締まり×Crunchyroll】扉で変身する動画とプレミア招待、北米のインフルエンサー施策【海外事例】

5 時間前
読了時間: 4分

新海誠監督の『すずめの戸締まり』は、日本国外ではCrunchyrollが配給した。同社は公開前、インフルエンサーを軸にした宣伝を展開した。


施策は東宝、主題歌を担うRADWIMPSとの連携で行われた。米国の広告賞「Shorty Awards」第16回で、複数プラットフォーム連携部門のファイナリストに選ばれている。


本記事は、そのエントリー資料(英語)を要約する。柱は、扉をくぐって変身する短尺動画と、米国プレミアへの招待の2つである。


この記事でわかること

  • 主題歌と「扉」を使った変身動画を、9人のクリエイターに作ってもらった設計

  • 米国プレミアに30人超のインフルエンサーを招いた狙い

  • TikTok・Instagram・Xでのリーチ(届いた人数)の内訳


扉をくぐって変身する動画


目的は、公開を待つアニメファンの期待を生かし、作品の主要なテーマを伝えることだった。公開前に作品の世界を体感してもらう狙いもあった。


Crunchyrollは、アニメ、VFX、ファッション、ゲームなどの分野から9人のインフルエンサーを選んだ。名前が挙がった8人のフォロワーは約120万〜710万人である。


依頼したのは、主題歌に合わせ、扉を境に姿が切り替わるトランジション(場面転換)動画である。作品の重要なモチーフである扉を、変身の道具として使った。


動画はTikTokとInstagramに投稿された。リーチはTikTokで2,550万、Instagramで3,350万、表示回数は合計4,000万だった。


  • ポイント:作品の象徴である扉を、誰でも真似できる動画の型に変えた。クリエイターごとの得意分野で表現できる余地を残している。


渋谷で撮った1本が伸びた


特に伸びたのは、Brknsergio氏の動画である。東京・渋谷で撮影し、実写からアニメへ、再び実写へと切り替わる内容だった。


この動画は2,230万回再生された。エントリー資料は、転載分を含まない数字だとしている。


プレミアに30人超を招待


2つ目の柱は、ロサンゼルスのアカデミー映画博物館で開かれた米国プレミアである。会場は約1,000席の劇場だった。


Crunchyrollは30人超のインフルエンサーを招いた。レッドカーペット、取材対応、先行鑑賞など、ハリウッドの通常の試写では与えられにくい役割と機会を用意したという。


招待者には、Ludwig Ahgren氏やKarl Jacobs氏ら、数百万〜数千万人のフォロワーを持つ配信者が含まれる。


招待者による自発的な投稿は64件だった。累計リーチはTikTok 5,530万、Instagram 2,200万、X 1,500万である。



施策

媒体

リーチ

変身動画(9人)

TikTok

2,550万

変身動画(9人)

Instagram

3,350万

プレミア招待(30人超)

TikTok

5,530万

プレミア招待(30人超)

Instagram

2,200万

プレミア招待(30人超)

X

1,500万


国内施策との違い


国内の宣伝は、47都道府県の企業と組む企画や、舞台の自治体との連携など、土地と結びつく施策が目立った。


北米では、作品の象徴を動画の型にしてクリエイターに渡し、プレミアでは招待者自身に発信してもらった。発信する人を増やすことに重心を置いた設計である。



まとめ


海外公開では、作品のモチーフを「真似できる動画の型」にしてクリエイターに渡すと、分野の違う発信者でも作品を語りやすくなる。主題歌と組み合わせれば、短尺動画の音源としても広がる。


プレミアに招く場合は、鑑賞だけでなく取材対応など発信しやすい役割を用意するとよい。結果は施策と媒体ごとにリーチを分けて記録すると、次の配分を決めやすい。


出典



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