【君の名は。】試写会で4万人弱に先行公開した「観せる宣伝」とSNSの口コミ
2016年8月15日
読了時間: 2分
タイミング: #劇場公開
概要
2016年8月公開の『君の名は。』は、公開前の試写会で計4万人弱に作品を見せる宣伝を行った。エグゼクティブプロデューサーの古澤佳寛氏はリアルサウンド映画部のインタビュー(2016年10月15日)で、約1か月前に公開された『シン・ゴジラ』がほとんど試写をしない「観せない宣伝」だったのに対し、『君の名は。』は「観せる宣伝」だったと説明した。4万人弱は興行収入にして5,000万円以上に当たり、新海誠監督の前作『言の葉の庭』の興収1.3億円の3分の1以上になる。無料で見せることへの議論もあったが、良さに気づいてもらうことを優先した。試写には若い層も多く、公開前からSNSで話題が広がり始めたという。東宝の太古伸幸常務も、試写会を多く開いてSNSで評判が拡散したことをヒットの要因に挙げている(NetIB-Newsが日経電子版の記事を引用)。作品は10月10日までに興収145億6,000万円を超えた。
注目ポイント
試写の規模を「興収で5,000万円以上の機会損失」と金額で見積もり、それでも実施した。無料で見せる費用を、公開前の口コミを買う投資として判断している。
一般試写に若い層を多く入れ、SNSでの発信が公開前から始まるようにした。試写を関係者向けの確認ではなく、口コミの起点として使っている。
同じ東宝の『シン・ゴジラ』は試写をほぼしない逆の手法をとった。作品の性質と知名度に合わせて「見せる・見せない」を選ぶことが前提になっている。
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