【マクドナルド】アニメの架空店「WcDonald's」を30超の市場で実在化、ぴえろが短編4話【海外事例】
更新日:6 時間前
日本のアニメや漫画には、マクドナルドをもじった「WcDonald's」という架空の店がたびたび登場する。1980年代から続く表現である。
マクドナルドは2024年2月、この架空の店を現実の店舗に持ち込む世界規模のキャンペーンを始めた。米広告業界メディアMarketing Diveが内容を伝えている。
この記事でわかること
30を超える市場で同時に行った「WcDonald's」キャンペーンの中身
ぴえろ制作の短編4話と漫画風パッケージを毎週つないだ設計
ファンの長年の遊びを、ブランドが公式に引き取るという発想
架空の店を30超の市場で実在化
記事によると、キャンペーンは2024年2月26日に始まった。米国・カナダ・ポルトガル・香港など、30を超える市場で展開している。
WcDonald'sは1980年代からアニメや漫画に登場してきた。マクドナルドは、ファンが長年作品の中で使ってきたこの店を、公式に現実のものにした形である。
つまり特定のアニメ作品とのタイアップではない。アニメというジャンル全体と、そのファン文化を相手にしたキャンペーンである。
マクドナルドUSAのCMO(最高マーケティング責任者)、タリク・ハッサン氏は、アニメは今の文化の大きな一部だと語る。ファンは何年も前から自社を会話に招き入れてくれていたという。
パッケージ・漫画・短編をつなぐ
パッケージは日本のアーティスト、Acky Bright氏が漫画風に描いた。QRコードを読むと、WcDonald'sのキャラクターたちが現れる仕掛けである。
キャラクターは、ハシルネ、ミスター・ベブ、ロボットのWcDizer 3000などである。パッケージからは、毎週公開されるデジタル漫画にも進める。
Acky Bright氏は、ブランドを好きな漫画ファンに向けてWcDonald'sを形にできた協業だと振り返っている。
アニメ制作会社のぴえろは、短編アニメ4話を制作した。アクション・恋愛・ロボット・ファンタジーと、話ごとにジャンルを変えている。
4話は2月26日から3月18日まで、毎週月曜に1話ずつ公開された。専用サイトと、パッケージのQRコードから見られる。
ポイント:パッケージを入口にして、毎週の漫画と短編へ誘導する。店に来るたびに続きがある設計である。
限定ソースとLAの体験型食事
期間限定で、しょうが・にんにく・しょうゆに唐辛子の辛みを合わせた「セイボリーチリWcDonald'sソース」を出した。チキンマックナゲットはWcNuggetsと呼び替えている。
ロサンゼルスでは3月9日と10日に、体験型の食事イベントを開いた。360度のプロジェクションマッピングや、テーブルに映す演出を用意している。
予約は2月28日にレストラン予約サービスのOpenTableで始まった。店舗の限定商品に、1都市での体験イベントを組み合わせた形である。
作り手への支援も組み込む
キャンペーンには、アニメの作り手を支える企画も入っている。新進のアニメアーティスト3人に、次の作品のための助成金を出した。
3人には地元のマクドナルドでのお祝いと、Acky Bright氏との1対1の指導の機会も用意したという。
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まとめ
特定の作品と組まなくても、アニメのファン文化そのものを題材にしたキャンペーンは組める。ファンが先に遊んでいたネタを公式が引き取ると、ファンに向けた目配せとして伝わりやすい。
パッケージ・漫画・短編・体験イベントを数週間の日程でつなげば、1回の来店で終わらない。アニメ作品と組む場合も、毎週の公開に合わせて入口を置く設計は応用できる。
出典
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