【WIND BREAKER】ボイス特典19種と渋谷駅広告、原作出版社の販売施策【関係者インタビュー】
更新日:7 時間前
『WIND BREAKER』は2021年1月、マガジンポケットで連載が始まった。2024年4月にMBS/TBS系28局でTVアニメが始まり、Season 2も決まった。
講談社の採用サイトでは、この作品を担当する社員4人が2組で対談している。原作の出版社が、アニメ化に合わせて本の売り方とグッズ展開をどう組んだのかを整理する。
この記事でわかること
コミックスに付けたボイス特典と書店向けショッパーの発想
SHIBUYA TSUTAYAの限定特典と渋谷駅の広告を組み合わせた役割分担
放送のない約1年をグッズとコラボでつなぐ考え方
連載初期から書店が注目
コミック営業部の米野開人氏によると、1巻の発売時点で書店から多く仕入れたいという声が出ていた。担当編集の平岡雄大氏は、連載開始までに2年ほど試行錯誤したと振り返っている。
平岡氏は、男の子のいろいろなかっこよさを描くことを作品のテーマに据えたと話す。連載開始前には、第1話のネームに長い時間をかけたという。
米野氏は2021年、ボイス付きのPVを作って配信したところ、読者の反応がよかったと話す。この経験が、後のボイス特典につながった。
ボイス特典とショッパー
アニメ化に合わせ、コミックスにボイス特典カードを付けた。セリフは米野氏が原作にないものを考え、キャストが新たに録音している。
種類は全16種で、アニメイト限定を含めると19種になる。営業部のメンバーで一緒に作ったという。
大量に注文した書店には、作品オリジナルのショッパーも配った。米野氏は、レジ袋が有料になり、コミックスを買う読者が袋を欲しがるのではと考えたと説明している。
ボイス特典カード | 種類数 |
|---|---|
通常 | 16種 |
アニメイト限定 | 3種 |
合計 | 19種 |
書店の特典を駅広告で後押し
最新刊の発売に合わせ、SHIBUYA TSUTAYAで限定のアクリルスタンドを用意した。同じ時期に渋谷駅で壁面の広告も出している。
米野氏は、店側が特典と店内展開を担い、出版社は駅の広告でそれを後押しする役割だったと説明する。店と出版社で役割を分け、同じ街で重ねた形である。
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放送のない1年をつなぐ
アニメ・ゲーム事業部の大和雅恵氏によると、アニメ化はコンペ形式で複数社の提案を比べ、制作はCloverWorksに決まった。連載開始直後からアニメ化の依頼が相次いでいたという。
大和氏は、原作側とアニメ側の主張が食い違うことは当然あると語る。原作者のにいさとる氏が柔軟に対応したことが助けになったという。
大和氏は、Season 1とSeason 2の間の約1年は、アニメ側から新しく出せるものが少ないと話す。その期間はグッズやコラボが宣伝の役割を担うと位置づけている。
ライツMD部の松浦希氏は、グッズでは各キャラクターにどれだけ深くはまれるかを重視すると語る。連載直後からこれほど多くの問い合わせが来る作品は珍しいとも述べた。
放送開始の時期には、バーガーキング渋谷センター街店を作中の商店街の店に見立てて装飾した。松浦氏は当日朝4時半からの装飾確認に立ち会ったという。
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ポイント:出版社の中で編集・営業・映像化・グッズの担当が分かれ、放送前後と放送のない期間で役割を引き継いでいる。
まとめ
アニメ化は、原作の本を売る側にとっても施策を打つ機会になる。キャストの声を使った特典は、アニメの制作体制があるうちに録音できる点で、放送時期と相性がよい。
店舗の限定特典に駅の広告を重ねるように、店と権利元で役割を分けると、同じ場所で話題を大きくしやすい。放送のない期間をグッズやコラボで埋める計画も、早めに立てておきたい。
出典
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