【KADOKAWA】AJブースを「テーマパーク」に、満足度95.1%【関係者インタビュー】
更新日:6 時間前
KADOKAWAは2023年から、AnimeJapanのブースを「1年に一度だけ現れるKADOKAWAアニメのテーマパーク」として作っている。
作品ごとの告知から、会社全体の体験へ切り替えた形である。
2026年のテーマは「FANTASY FOREST(ファンタジーフォレスト)」で、ブース満足度は過去最高の95.1%だった。
KADOKAWAグループの「K-Insight」で、担当課長が舞台裏を語っている。
この記事でわかること
作品ごとの告知から、会社ブランドの体験へ切り替えた理由
テーマを決める3つの基準と、7作品を1つの世界観にまとめる描き下ろしの工夫
5〜6人の宣伝プロデューサーによる体制と、満足度95.1%という結果
告知の場から体験の場へ
話者は、KADOKAWAアニメ事業局マーケティング部マーケティング2課の課長、西宮万柚子氏である。AnimeJapanのKADOKAWAブースで総合プロデューサーを務めた。
西宮氏は2021年入社で、前職のユー・エス・ジェイではサービスのブランディングを担当していた。
西宮氏によると、以前の出展は作品ごとの最新情報を届ける性格が強かった。会社としてのブランディングや来場者の体験は、まだ発展途上だったという。
他社には洗練されたブースが多く、パネルや映像を並べるだけでは目立たないとも述べた。一番の狙いは、KADOKAWAアニメのブランド全体の価値を上げることだと説明している。
テーマは3つの基準で選ぶ
テーマは毎年変えており、2024年は「スタジオ」、2025年は「カーニバル」だった。西宮氏は、毎年のテーマ設計が準備で一番苦労する点だと話している。
2026年のテーマを決める段階では、約100個のアイデアを出した。判断の基準は3つあった。
1つ目は名前を聞くだけでワクワクするか、2つ目は印象に残るモニュメントを作れるかである。3つ目は、描き下ろしイラストでキャラクターの魅力を引き出せるかだった。
西宮氏は、人によって思い浮かべるものが違う抽象的なテーマに、あえて挑んだと語っている。
本物の草木で森をつくる
ブースは本物の草木や花、無数のキノコで埋め、造園やガーデニングの専門家を招いて施工した。入口はガラス素材のトンネルで、奥行きを出した。
天井には時間によって場所や季節が変わる映像を流し、スモークで森に迷い込んだ感覚をつくった。西宮氏は、中途半端にせず思い切り尖る方針だったと話す。
出展は『Re:ゼロから始める異世界生活』4th season、『幼女戦記II』、『【推しの子】』、『メダリスト』など7作品である。全キャラクターを「森の住人」として描き下ろした。
共通のルールは、動物のモチーフ、決まった形の襟、紫のリボンの3つに絞った。衣装は各作品の担当プロデューサーが、作品の個性に合わせて決めた。
ポイント:共通ルールを最小限にし、残りは各作品に任せた。統一感と作品ごとの個性を両立させるための線引きである。
5〜6人の宣伝Pで運営
コアメンバーは5〜6人で、全員がアニメの宣伝プロデューサーである。ソニー・ミュージックソリューションズが協力した。
ブースは過去最高の動員となり、満足度も95.1%で過去最高だった。ブース単独の入場者数は公表されていない。
西宮氏は、回を重ねると来場者の目が慣れ、満足度は維持するのも難しいと話す。そのなかで難しいテーマに挑み、満足度をさらに上げられたと振り返った。
項目 | 数値 |
|---|---|
ブース満足度 | 95.1%(過去最高) |
コアメンバー | 5〜6人 |
テーマ案の数 | 約100個 |
AJ2026全体の来場者 | 約15万6,000人 |
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まとめ
複数の作品を抱える会社の出展では、作品ごとの告知を並べるより、1つの世界観でまとめる方法がある。共通ルールを少数に絞れば、各作品の個性と全体の統一感を両立しやすい。
テーマ選びの3つの基準は、他の企画にも使える。名前の魅力、目印になる造作、描き下ろしとの相性を先に確かめると、判断がぶれにくい。
出典
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