【Advertising Week Asia】IPコラボ広告は準備に半年〜10カ月、代理店3社の実務【登壇レポート】
更新日:7 時間前
アニメなどのIPを広告に使うとき、代理店のクリエイターは何を見ているのか。2025年12月のAdvertising Week Asia 2025で、代理店3社が語った。
博報堂のオウンドメディア「The H Magazine」が2026年3月に内容を伝えている。準備期間の目安など、実務の数字も出た。
この記事でわかること
描き下ろしビジュアルと提案に必要な準備期間の目安
IPとブランドの「接着点」を探すという考え方
1クール3カ月、話題を途切れさせない工夫
代理店3社が登壇したセッション
セッション名は「IPコンテンツが拓くクリエイティブの新時代」である。会場はシェラトン都ホテル東京で、会期は2025年12月2日〜4日だった。
モデレーターはADKクリエイティブ・ワンの若木信氏が務めた。登壇したのは電通の佐藤雄介氏、博報堂の林龍太郎氏、ADKマーケティング・ソリューションズの村上絵美氏である。
若木氏は冒頭、2024年のアニメ産業の市場規模が過去最大になったことに触れた。海外市場は前年比26%伸びたという。
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IPとブランドの接着点を探す
ADKの村上氏が最も重視するのは、IPとブランドの「接着」である。作品やキャラクターと、ブランドの理念や商品のどこが結びつくかを突き詰めるという。
狙いは、なぜこのIPが起用されたのかというファンの違和感をなくすことだ。ファンが納得して楽しめる企画にしたいと話した。
村上氏は、IPのファンがブランドのファンになることが一番だと語る。接着がしっかりしていれば、動画の再生数や売上、応募数でもよい結果が出ているという。
準備は半年から10カ月
博報堂の林氏は、成功の条件として3点を挙げた。1つ目は、作品が盛り上がる時期をつかむことである。
今は盛り上がっていても来年はどうか、今は小さくても来年に伸びるかもしれない。林氏はこうした見極めが要ると説明した。
2つ目は、制作のリードタイムを確保することだ。描き下ろしのキービジュアル(KV、広告の主役となる絵)があるかどうかで、盛り上がりは大きく変わるという。
林氏によると、描き下ろしKVの用意には3〜4カ月かかる。その前の提案も含めると、半年から10カ月ほどは確保したいと語った。
ポイント:描き下ろしを使うなら、IPの盛り上がる時期から逆算して、10カ月前後前に提案を始める必要がある。
3カ月話題を切らさない
3つ目は、話題を続けることである。林氏は、開始直後は目新しさで盛り上がるが、1クール3カ月間それを保つのが難しいと話した。
IPコラボは、通常の広告のように次々と新しい素材を流さない傾向がある。林氏は、IPの力でファンを引きつけ続けることが要点だとし、SNSやKVの切り替え、サプライズを挙げた。
電通の佐藤氏は、コラボでしか生まれない新しさを心がけていると語った。新しさがあれば話題になり、ファン以外にも届きやすくなるという。
その時期にしかできないコラボはニュースになり、広まりやすい。佐藤氏は、結果としてブランドとIP両方のファンが喜び、商品も動くと説明した。
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まとめ
IPを使う広告は、通常のCMより準備が長い。描き下ろしKVを使うなら、作品が盛り上がる時期から逆算し、提案を含めて半年〜10カ月前に動き出す計画を組みたい。
企画の軸は、IPとブランドの接着点と、そのときしかできない新しさの2つである。開始後の3カ月間に打つSNS施策やKVの切り替えも、最初から計画に入れておくとよい。
出典
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