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【JR東海 推し旅】15人で年100本超、新幹線の移動を推し活に変える仕組み【関係者インタビュー】

2025年7月15日
読了時間: 4分

更新日:5 時間前


JR東海の推し旅は、東海道新幹線に乗って推しを応援する旅を後押しする取り組みである。2021年に始まり、2025年には年100本を超える企画を出すまでになった。


東洋経済は2025年7月、この企画を担う需要創出グループを取材した。本記事では、チームの体制と、新幹線の車内を使った仕組みを整理する。


この記事でわかること

  • 15人のチームが1人20〜30本の企画を同時に進める体制

  • 走行中の新幹線でだけ見られる車内限定コンテンツの仕組み

  • 乗車の記録を沼津の街での特典や装飾につなげた設計


コロナ禍の需要減から出発


東洋経済によると、東海道新幹線は2020年3月のダイヤ改正で本数を増やした直後に、コロナ禍で需要が大きく落ち込んだ。リモート会議が広がり、ビジネス客の戻りも見通せなかった。


こうした中で、推し活に関わる移動という新しい需要に目を向けた。当初はコンテンツを持つ会社を回っても、情報もつてもなく、商談を断られることがあったという。


記事では、JR東海を名乗ると本物かと疑われた場面もあったと紹介されている。いまはアニメのほか、アイドルやプロ野球球団、動物園まで対象が広がった。


15人で年100本超を回す


推し旅を担う需要創出グループは15人で構成される。グループ会社の旅行会社や広告会社からの出向者に加え、超電導リニアの開発や電気設備の保守を経験した社員もいる。


記事によると、メンバーは1人20〜30本の企画を同時に進めている。この体制で、年100本を超える企画を出している。


グループリーダーの伊藤悟氏は、新幹線の運転士から車内誌の編集、グループの広報を経てきた異色の経歴を持つ。


伊藤氏は、新幹線を単なる移動の場でなく楽しいエンタメの場にし、推し活の旅をより楽しくすることが狙いだと語っている。


  • ポイント:鉄道の現場や技術、代理店の経験を持つ人が同じチームにいることで、企画から運用まで社内で回せる。


走行中だけ開く車内コンテンツ


利用者は乗車中にスマートフォンで推し旅のサイトを開く。新幹線が一定の速度に達したことを位置情報で確かめると、車内限定の動画や音声が見られる仕組みである。


利用は基本的に無料だが、新幹線の乗車券は別に要る。通信料は利用者の負担で、東京〜新横浜間など一部の区間では使えない。




沼津では乗車を街につなぐ


2025年6月2日〜9月30日には、ラブライブ!サンシャイン!!と沼津ゲキ推しキャンペーンを行った。東洋経済によると、同作との関連企画には、これまでに延べ3万人が参加している。


公式サイトによると、車内では楽曲のリリックビデオの短縮版や、沼津駅員が作ったクイズを配信した。


乗車中にアンケートに答えて乗車証明を取り、沼津観光案内所で見せるとアクリルチャームがもらえる。1日1回までで、全10種からランダムで渡した。


参加者の移動距離の合計に応じて、沼津の街の演出が増える企画もあった。30万kmで駅の外壁装飾、50万kmでラッピングバスというように段階を設けている。


総移動距離

達成時の企画

10万km

オリジナルスマホ壁紙

30万km

沼津駅北口の外壁を装飾

50万km

沼津市内でラッピングバス運行

100万km

デザインマンホール



まとめ


移動そのものを体験に変える発想は、鉄道に限らず交通や施設と組む企画に応用できる。その場でしか見られないコンテンツは、現地へ行く理由になりやすい。


乗車の証明を目的地の特典や街の装飾につなげると、移動と現地の消費を1つの流れにできる。参加者全体の合計値で演出を増やす仕組みは、ファン同士で達成を目指す動機にもなる。


出典



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