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【映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城】インド初の劇場公開、3言語吹替と学校・KidZaniaで宣伝【海外事例】

9月28日
読了時間: 4分

更新日:10月3日


『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』が、2026年10月2日にインドの劇場で公開される。インドでの『映画ドラえもん』の劇場公開は、シリーズで初めてである。


テレビ朝日は9月28日、ムンバイでの試写会、インド各地の宣伝、日本側の特別回を発表した。本記事は公開前の発表をもとに、その設計を整理する。


この記事でわかること

  • 21年のテレビ放送の実績を、初の劇場公開につなげた設計

  • 3言語の吹替を軸に、モール・学校・KidZaniaなど映画館の外へ広げた接点

  • 日本でも11月7日に「インド留学」の特別回を放送し、2国の話題をつなぐ


21年のテレビ放送から初の劇場へ


テレビ朝日の発表によると、ドラえもんはインドで21年にわたりテレビ放送されてきた。『新・のび太の海底鬼岩城』は、同国で初めて劇場公開される『映画ドラえもん』である。


日本公開は2026年2月27日で、インドの公開日は10月2日である。配給はPVR INOX Picturesで、上映言語はヒンディー語・タミル語・テルグ語の3つである。


いずれも吹替版で、字幕はない。インド向けのプレスリリースによると、一部の劇場では4DXでも上映する。



  • ポイント:新しい客層を探すのではなく、21年かけて育ったテレビ放送の認知を、初の劇場公開の入口に使っている。


ムンバイのプレミアと映画館の外


9月26日、ムンバイの大型商業施設Inorbit Mall Maladでプレミア試写会が開かれた。テレビ朝日の発表では、上映前にファンが『ドラえもんのうた』を大合唱した。


ステージにはドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が登場した。インド向けのプレスリリースは、制作陣やインフルエンサー、メディア関係者、子どもと家族が集まったと書く。


映画館の外では、各地のモールでイベントが順次開かれ、学校と連動したプログラムも始まっている。


ドラえもん仕様のリキシャ(簡易タクシー)とバスは、テレビ朝日の発表では走行が今後の予定とされている。


インド向けのプレスリリースは、このほか屋外広告とデジタル、ラジオ、体験型の企画、小売の接点を挙げる。KidZaniaとは、子どもが体験する教育エンタメの形で組んだという。


  • ポイント:モール・学校・KidZaniaは、子どもと家族がいる場所に作品を置く手段である。ただし件数や規模は発表にない。


現地の体制とパートナー


インド向けのプレスリリースによると、テレビ朝日が提供し、PVR INOX Picturesと組んで公開する。


マーケティングとライセンスはBlack White Orange(BWO)が主導し、戦略面の助言はHappening 365 Synergiesが担う。


公式パートナーとして、Fanthology、Econama、KidZania、RED FM、ANA India、Nitori Japan、Yakult Danone Indiaが挙がる。


同じ文書は、ライセンス、デジタル、屋外、教育エンタメ、ラジオ、消費財の分野にわたる協力だと説明する。各社の役割の細かな割り振りは書かれていない。


Tetsuo Yajima監督は、インドの観客へのメッセージで、人類が到達した海の最深部は10,928メートルだと述べた。そのうえで、まだ誰も見ていない深海への冒険に誘った。


日本でも「インド留学」の特別回


日本では11月7日の17時から30分間、テレビ朝日系24局で特別編『ナマステ!のび太、インドに留学』を放送する。


テレビ朝日は、インドでの劇場公開の盛り上がりを受けた企画だと説明している。


のび太が『どこでも留学名札』で、デリーの小学校に1日だけ留学する話である。プロフィールに100年に一人の天才と書いたため、算数の授業で窮地に立つ。


日本の視聴者にはインドの学校を見せ、インドの観客には映画館へ行く話題を足す。2つの国で話題を行き来させる設計と読める。



  • ポイント:公開のあとではなく、公開の約1か月後に日本側の放送を置いている。日程は9月28日の発表時点のものである。


まとめ


新しい国で劇場公開するときは、すでにテレビや配信で積み上がった認知を入口に使える。今回は21年分の放送実績と、3言語の吹替が土台になっている。


宣伝は上映館だけでなく、モール、学校、子ども向け施設、ラジオなど、家族の動線に分けて置かれている。現地の代理店とパートナーを束ねる体制は、他国で動く際の参考になる。


規模や効果の数字は発表にないため、本記事では設計の整理にとどめた。


出典



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